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媚笑
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びしょう
ふりがな文庫
“
媚笑
(
びしょう
)” の例文
顔に偽クリスチャンのような「優しい」
媚笑
(
びしょう
)
を
湛
(
たた
)
え、首を三十度くらい左に曲げて、彼の小さい肩を軽く抱き、そうして
猫撫
(
ねこな
)
で声に似た甘ったるい声で
人間失格
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
おかね嬢は
些
(
いささ
)
かの
躊躇
(
ちゅうちょ
)
もなく応諾し、かなり積極的な態度で、あでやかに
媚笑
(
びしょう
)
し、すり寄って、彼の手を握った。
百足ちがい
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
家来共や腰元共の居る席では自分の容貌に
退
(
ひ
)
け目を感じて自然不機嫌になったけれども、
蘭燈
(
らんとう
)
の影ほのぐらい密室に這入り、夫人のいつに変らない
艶冶
(
えんや
)
な
媚笑
(
びしょう
)
を眼の前にすれば
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
看
(
み
)
ると葉子の表情がにわかに
釈
(
ほぐ
)
れて、
融
(
と
)
けるような
媚笑
(
びしょう
)
が浮かんで来た。
仮装人物
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
買いかぶり節度もなく
媚笑
(
びしょう
)
を
撒
(
ま
)
きちらして歩いたゆえ、犬は、かえって知己を得たものと誤解し、私を組みしやすしとみてとって、このような情ない結果に立ちいたったのであろうが、何事によらず
畜犬談:―伊馬鵜平君に与える―
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
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「悪に
媚笑
(
びしょう
)
する事です。」
かすかな声
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
“媚笑”の意味
《名詞》
男の気を引くような笑い。
(出典:Wiktionary)
媚
漢検1級
部首:⼥
12画
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
“媚”で始まる語句
媚
媚態
媚薬
媚色
媚言
媚茶
媚々
媚藥
媚沢山
媚態的