“如法暗夜”の読み方と例文
読み方割合
にょほうあんや100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことに川開きは、空の火も家々の燈も、船の灯も、バタバタと消えて、たちまちにして如法暗夜にょほうあんやの沈黙がくるからたまらなく嫌だ。
旧聞日本橋:17 牢屋の原 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
そのうちに松火たいまつの火も消えた。四辺あたりは真の如法暗夜にょほうあんや。そうして何んの音もない。
かつて、甲府城下の闇の破牢の晩に、この盛んなる型を見せたことがありましたが、あの時は如法暗夜にょほうあんやのうちに、必死の努力でやりました。今夜のは月明のうち、興に乗じて陶然として遊ぶのです。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)