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奸夫
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かんぷ
ふりがな文庫
“
奸夫
(
かんぷ
)” の例文
左すれは貴公の鑑定では先ず
奸夫
(
まおとこ
)
と見たのだナ
奸夫
(
かんぷ
)
が奸婦と
密
(
しの
)
び逢て話しでも仕て居る所へ本統の
所夫
(
おっと
)
の不意に帰って来たとか云う様な
訳柄
(
わけがら
)
で(大)爾です全く爾です
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
……ところがこのたび、当地の
盧員外
(
ろいんがい
)
どのが、
淫婦
(
いんぷ
)
奸夫
(
かんぷ
)
のはかりに
陥
(
お
)
ち、かつまた
貪官汚吏
(
どんかんおり
)
の手にかかって、あえなく獄にとらわれ召された。いやすでに
命
(
めい
)
旦夕
(
たんせき
)
の危急と聞く。……で。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
但
(
たゞ
)
しは旦那というが本当の亭主で、此の男が
奸夫
(
かんぷ
)
かも知れず、
何
(
なん
)
にいたせ尋常の者でない上に、無慈悲千万な奴だと思いますれば、
真
(
まこと
)
の親でも少しも有難くございません、それに引換え
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
其の時の男というは此の幸兵衛か、
但
(
たゞ
)
しは幸兵衛は正しい旦那で、
奸夫
(
かんぷ
)
は他の者であったか、其の辺の疑いもありますから、
篤
(
とく
)
と探索した上で仕様があると思いかえして、何気なく肌を入れまして
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
奸
漢検1級
部首:⼥
6画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“奸”で始まる語句
奸計
奸策
奸智
奸
奸悪
奸物
奸賊
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奸雄
奸臣