“奥底”の読み方と例文
読み方割合
おくそこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すがすがしい天気てんきで、青々あおあお大空おおぞられていましたが、その奥底おくそこに、ひかったつめたいがじっと地上ちじょうをのぞいているようなでした。
冬のちょう (新字新仮名) / 小川未明(著)
次郎は、先生夫妻に対してすまないという気で一ぱいになりながらも、心の奥底おくそこでは、それが楽しくてならないのだった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
牧師の家に生まれましたから、小さい時分から祈りにはなれておりましたが、その朝ほど心の奥底おくそこから祈ったことはいままでにありませんでした。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)