“おくそこ”の漢字の書き方と例文
語句割合
奥底100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もっと、ここに書くのも気恥きはずかしいほど、あまったるい文句も書いてありました。で、ぼくは大切に、一々トランクの奥底おくそこにしまい込んでいたのです。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
それは、人の心の奥底おくそこまで、しみとおるほどでした。皇帝は、心からよろこんで、自分の金のスリッパを、ナイチンゲールの首にかけてやるように、と言いました。
柿丘秋郎には、普通の眼には見えない胸の奥底おくそこがハッキリ見えた。そのうちにも、あとからあとへと激しいせきに襲われそのたびにドッドッと、鮮血せんけつを吐き散らした。
振動魔 (新字新仮名) / 海野十三(著)