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大束
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おおたば
ふりがな文庫
“
大束
(
おおたば
)” の例文
彼は
舌鼓
(
したつづみ
)
をうって、案内者なしに妻と
二人
(
ふたり
)
西を指して
迦南
(
カナン
)
の地を探がす可く出かけた。牧師は玉川の近くで
千歳村
(
ちとせむら
)
だと
大束
(
おおたば
)
に教えてくれた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
「なんだ、人の財布を預かっていると思って、いやに
大束
(
おおたば
)
を決めるじゃないか——まアいいや、手拭一と筋で喧嘩にもなるめえ、素直に帰ろう」
銭形平次捕物控:071 平次屠蘇機嫌
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
近所で訊いてみようと
四辺
(
あたり
)
を見まわすと、三十格好の女房が真っ赤な手をしながら井戸端で
大束
(
おおたば
)
の
冬菜
(
ふゆな
)
を洗っていて、そのそばに七つ八つの男の児が立っていた。
半七捕物帳:17 三河万歳
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ところが今日は暗闇で旗本六人が鼻をそがれた敵討というので同門から金を集めてくれたので、大分
懐中
(
ふところ
)
は温かいのだから、
大束
(
おおたば
)
を極めて好きな酒が呑めるのであった。
怪異暗闇祭
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
とお母さんは
大束
(
おおたば
)
に出た。英語も長唄同様、習いさえすれば一通り出来るものと思っている。
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
▼ もっと見る
「けッ、なにが伝兵衛、伝兵衛だ。
大束
(
おおたば
)
な呼び方をしやアがって。……馬鹿にするねえ」
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
お島は借金の言訳に、ぺこぺこしている男を見ると、そういって
大束
(
おおたば
)
を
極込
(
きめこ
)
んだ。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「
笑
(
わら
)
いごっちゃねえぜ。二十五
両
(
りょう
)
たァ、
大束
(
おおたば
)
に
儲
(
もう
)
けたじゃねえか」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「
大束
(
おおたば
)
を言うな、駈落の身分じゃないか。
幾干
(
いくら
)
だっけ。」
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
大束
(
おおたば
)
な事を言って、お静はソッと店中に眼を走らせました。近頃出来の店構えで何となく真新しい普請ですが、そのくせ妙に陰気で妙に手丈夫に出来ているのが、娘の
繊弱
(
デリケート
)
な神経を圧迫します。
銭形平次捕物控:001 金色の処女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
どうするのかと見ていると、とど助が
大束
(
おおたば
)
なことを言い出した。
顎十郎捕物帳:17 初春狸合戦
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
と団さんは万更冗談でもないようなことを
大束
(
おおたば
)
に言った。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
「人のことだと思って
大束
(
おおたば
)
を極めるね」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“大束”の意味
《名詞》
束が大きいこと。また、そのようなもの。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
束
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
“大束”で始まる語句
大束髮