トップ
>
大寺
>
おおでら
ふりがな文庫
“
大寺
(
おおでら
)” の例文
今宵はあまり客も混雑せず、
大寺
(
おおでら
)
にでも泊ったような気持。静かにしていると、
襖
(
ふすま
)
を洩れて聞ゆる男女の小声が、竜之助の耳に入ります。
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
大寺
(
おおでら
)
の鐘の音を聞いていると、白楽天の詩にある
遺愛寺
(
いあいじ
)
の鐘を聞く想いがし、又
西山
(
にしやま
)
の雪景色は
香炉峰
(
こうろほう
)
の眺めを思わせた。
現代語訳 平家物語:03 第三巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
七十を一つ二つ越えたかと思われる年恰好で、頭は禿げあがって毛が一本もなく、
大寺
(
おおでら
)
の和尚といった見かけであった。
重吉漂流紀聞
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
今は
既
(
すで
)
に
物故
(
ぶっこ
)
したそうですが、
是
(
こ
)
れは東本願寺の
末寺
(
まつじ
)
、
光永寺
(
こうえいじ
)
と申して、
下寺
(
したでら
)
の三ヶ寺も
持
(
もっ
)
て居る
先
(
ま
)
ず長崎では名のある
大寺
(
おおでら
)
、そこの和尚が京に
上
(
のぼ
)
って何か立身して
帰
(
かえっ
)
て来て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
重々恐入った次第で何分にもお
許
(
ゆるし
)
を願います、
主家
(
しゅか
)
改易の後、心得違いを致して賊の
頭
(
かしら
)
となり、二百人からの同類を集めて
豪家
(
ごうか
)
大寺
(
おおでら
)
へ押入り、
数多
(
あまた
)
の金を奪い、
或
(
あるい
)
は
追剥
(
おいはぎ
)
を致し
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“大寺”の意味
《名詞》
規模や勢力が大きな寺院。
(出典:Wiktionary)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“大寺”で始まる語句
大寺一郎
大寺正兵衛