大供おおども)” の例文
そこには黄色くなった雑草がえしげっていて、いつもはスポンジ・ボールの野球をやるのに、近所の小供こども大供おおどもが使っているところだった。
○○獣 (新字新仮名) / 海野十三(著)
これが古い日本の遊戯法を引継ひきつぎやすく、また忘れがたくした一つの力であって、御蔭おかげでいろいろの珍しいものの伝わっていることをわれわれ大供おおどもも感謝するのである。
こども風土記 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
二枚半以上の大紙鳶は、職人かもしくは大家たいけの書生などが揚げることになっていた。松の内は大供おおども小供入り乱れて、到るところに糸を手繰たぐる。またその間に、娘子供は羽根を突く。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
大供おおども悪戯わるさをやり出したわい。さあせわしいぞ忙しいぞ!」徳善院は退出した。
五右衛門と新左 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
帯の間からつかみだした金銀を舞妓まいこたちへバラバラといてやる。たいこや仲居大供おおどもまでキャッキャッとなってあばきあった——。なるほど、これなら女のお客にしても、たしかにもてるに違いない。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大供おおどもが世話を焼かせる。
嫁取婿取 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
二枚半以上のおお紙鳶は、職人か、もしくは大家たいけの書生などが揚げることになっていた。松の内は大供おおども小供こども入り乱れて、到るところに糸を手繰たぐる。またその間に娘子供は羽根を突く。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
とにかく子供のときからそんな習慣が付いているので、わたしは幾つになっても玩具や人形のたぐいに親しみをもっていて、十九つづ二十歳はたち大供おおどもになってもやはり玩具屋をのぞく癖がせませんでした。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)