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夜釣
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よづり
ふりがな文庫
“
夜釣
(
よづり
)” の例文
「あの晩の
夜釣
(
よづり
)
に限つて、船頭を歸してしまひ、一人で
漕
(
こ
)
ぎ出して行つたとか、誰にも逢はなかつたとか、まことにたよりない話で」
銭形平次捕物控:311 鬼女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
御厩河岸
(
おうまやがし
)
の
渡
(
わたし
)
を越して
彼方
(
かなた
)
に
横
(
よこた
)
わる
大川橋
(
おおかわばし
)
の橋間からは、遠い
水上
(
みなかみ
)
に散乱する
夜釣
(
よづり
)
の船の
篝火
(
かがりび
)
さえ数えられるほどになると
散柳窓夕栄
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
我が
友
(
とも
)
信州の人のかたりしは、同じ所の人
千曲川
(
ちくまかは
)
へ夏の
夜釣
(
よづり
)
に
行
(
ゆき
)
しに、人の三人もをるべきほどのをりよき
岩
(
いは
)
水より
半
(
なかば
)
いでたるあり、よき
釣場
(
つりば
)
なりとてこれにのぼりてつりをたれてゐたりしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一と月ばかり前、
夜釣
(
よづり
)
に行つた歸り、白々明けの濱町河岸に船を着けたことがありました。
銭形平次捕物控:083 鉄砲汁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夜釣
(
よづり
)
に行かうかしら——と、棧橋の上に立つて潮の工合を見てゐると、丁度月が上つて來たんですつて。見るともなく見ると、足元の石垣の下に、半分水につかつて人間が落つこつてゐる。
銭形平次捕物控:139 父の遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夜
常用漢字
小2
部首:⼣
8画
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
“夜”で始まる語句
夜
夜半
夜更
夜中
夜叉
夜具
夜鷹
夜寒
夜明
夜業