“夕景色（ゆふげしき）” の例文
が、取立（とりた）てて春雨（はるさめ）のこの夕景色（ゆふげしき）を話（はな）さうとするのが趣意（しゆい）ではない。今度（こんど）の修善寺（しゆぜんじ）ゆきには、お土産話（みやげばなし）が一（ひと）つある。
雨ふり (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
海濱（かいひん）の其處此處（そここゝ）には、毛布（ケツト）や、帆布（ほぬの）や、其他（そのほか）樣々（さま／″＼）の武器等（ぶきとう）を應用（おうよう）して出來（でき）た、富士山（ふじさん）の摸形（もけい）だの、二見（ふたみ）ヶ浦（うら）の夕景色（ゆふげしき）だの、加藤清正（かとうきよまさ）の虎退治（とらたいぢ）の人形（にんぎよう）だのが、奇麗（きれい）な砂（すな）の上（うへ）にズラリと並（なら）んだ。
海島冒険奇譚　海底軍艦：05 海島冒険奇譚　海底軍艦 (旧字旧仮名) ／ 押川春浪(著)
俥（くるま）の傍（わき）に彳（たゝ）ずんで、春（はる）たけなはに、夕景色（ゆふげしき）。
麻を刈る (旧字旧仮名) ／ 泉鏡花、泉鏡太郎(著)