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執
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し
ふりがな文庫
“
執
(
し
)” の例文
この夫人にそういう淡泊な処もあるので随分突飛な事や
執
(
し
)
つこい目に時々遇っても新吉は案外うるさく感じないで済んでいる。
巴里祭
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
それが此通り消え細る迄にやお上の仕打ちも随分と思ひ切つて
酷
(
む
)
ごいには酷ごかつたが、片つ方も、亦
執
(
し
)
つこいとも執つこいもんぢやつた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
「一頃は、そんなこともありました。でも近頃平野屋の若旦那は、
許嫁
(
いいなずけ
)
のお嬢さんと、いよ/\祝言することに決り、お園さんが
執
(
し
)
つこく絡みつくのを、ひどく嫌がって居ました」「——」
銭形平次捕物控:236 夕立の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
『あの裁判長はどうしてあゝ
執
(
し
)
つこくあの事を聞くのだらう?』
ある女の裁判
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
「ははあ警察の人達は夫れが大事だと云いましたかな。それではあなたから聞こうとして
執
(
し
)
つこくお尋ねしたでしょう。私にさえ有仰らないあなたですから、勿論その時其連中には恐らく何も有仰らなかったでしょうね」
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
執
常用漢字
中学
部首:⼟
11画
“執”を含む語句
執拗
執着
執念
執行
偏執狂
妄執
執心
執念深
偏執
執著
執事
執成
執政
執金剛神
我執
固執
確執
愛執
御執心
執達吏
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