“地藏(ぢざう)” の例文
新字:地蔵
塚(つか)の森(もり)の榎(えのき)の根(ね)に、線香(せんかう)の煙(けむり)淡(あは)く立(た)ち、苔(こけ)の石(いし)の祠(やしろ)には燈心(とうしん)が暗(くら)く灯(とも)れ、鉦(かね)は更(さら)に谺(こだま)して、老(おい)たるは踞(うづくま)り、幼(をさな)きたちは立(た)ち集(つど)ふ、山(やま)の峽(かひ)なる境(さかひ)の地藏(ぢざう)のわきには、女(をんな)を前(まへ)に抱(だ)いて
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)