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囚
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とらわ
ふりがな文庫
“
囚
(
とらわ
)” の例文
予は財なきが故に、時々云うに云われない苦悶をせねばならぬ、
厭
(
いと
)
うべき
此
(
この
)
土地に
囚
(
とらわ
)
れて居ねばならないのである。
大雨の前日
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そこに我々の自己が世界の自己表現の過程として、行為的直観的に見るのである。超越的なる神の媒介を要すると考えるのは、主語的論理の形式に
囚
(
とらわ
)
れいるが故である。
デカルト哲学について
(新字新仮名)
/
西田幾多郎
(著)
痩我慢をして実は堂々たるものの如く
装
(
よそお
)
って人の前にもこれを
吹聴
(
ふいちょう
)
したのである。感激的教育概念に
囚
(
とらわ
)
れたる
薫化
(
くんか
)
がこういう不正直な痩我慢的な人間を作り出したのである。
教育と文芸
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
巴里
(
パリ
)
のように48 | 23とすれば、まだしも少しわかりよいのに、何でもかでも三
桁
(
けた
)
おきにコンマを附けなければならぬ、というのは、これはすでに一つの
囚
(
とらわ
)
れであります。
愛と美について
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そして
癲癇
(
てんかん
)
のような烈しい発作は現われなくなった。もし母が昔の女の道徳に
囚
(
とらわ
)
れないで、真の性質のままで進んでいったならば、必ず特異な性格となって世の中に現われたろうと思う。
私の父と母
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
▼ もっと見る
白状すれば、私なども
僭越
(
せんえつ
)
ながら其発頭人の一人である。作物の上に長く煩いした学問の
囚
(
とらわ
)
れから、やや逃げ道を見出したと思って、私のほっと息つく時に、若い人々の此態度を見るのである。
歌の円寂する時
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
囚
(
とらわ
)
れの身となっては一言も答えるべき必要はない。
浮かぶ飛行島
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
囚
常用漢字
中学
部首:⼞
5画
“囚”を含む語句
囚人
囚虜
俘囚
幽囚
囚徒
虜囚
同囚
囚獄
流囚
楚囚
囚人輿
囚人車
破獄囚
男囚
牢囚
囚身
未決囚
禁錮囚
早秋囚居
縦囚論
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