“とらわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
87.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
痩我慢をして実は堂々たるものの如くよそおって人の前にもこれを吹聴ふいちょうしたのである。感激的教育概念にとらわれたる薫化くんかがこういう不正直な痩我慢的な人間を作り出したのである。
教育と文芸 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
巴里パリのように48 | 23とすれば、まだしも少しわかりよいのに、何でもかでも三けたおきにコンマを附けなければならぬ、というのは、これはすでに一つのとらわれであります。
愛と美について (新字新仮名) / 太宰治(著)
窓の外に走つて闇から闇にちら/\する街の灯にその眼はとらわられてゐて、さつき暗い道の一つの軒燈の光りで見た時のやうな、自分にのみ心を傾けてゐるやうな、純一な顔ではなかつた。
散歩 (新字旧仮名) / 水野仙子(著)