ナゴ)” の例文
献上物をして神慮をナゴめ、ネギラふ行事としてまつりを考へわけたのではなかつたらうか。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
軍ヲ見給フコト、神ノ如ク、戦フヤ果断、守ルヤ森厳、度量ハ江海カウカイノ如ク、オン眼ハ常ニナゴミ給ヒ、イカナル困難ノ時ニアリトモ、イタヅラニ狂躁キヤウサウ御唇オクチヲヒラキ給ヘルタメシアルコトヲ知ラズ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゝり神をば、大きな威力のある神様に附属させて、若宮と呼んでナゴめ鎮めるやうにしたのだといふのが、柳田国男先生の若宮考です。殊に八幡神関係について詳しく説かれてゐます。
春日若宮御祭の研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)