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味噌摺
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みそすり
ふりがな文庫
“
味噌摺
(
みそすり
)” の例文
「畜生ツ、代診野郎の
味噌摺
(
みそすり
)
新六の告げ口だらう。——覺えてゐるが宜い——でも私は毒藥は盜んだが、それを使つたわけぢやない」
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし御覧の通り、木の
端
(
はし
)
同然のものでありますので、別に
名告
(
なの
)
りますほどの苗字とてもありませぬ。愚僧は泉岳寺の
味噌摺
(
みそすり
)
坊主でござる。
日本橋
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
学士
(
がくし
)
ですの
何
(
なん
)
のと云ツた
処
(
ところ
)
で
味噌摺
(
みそすり
)
の
法
(
はふ
)
を
知
(
し
)
らずお
辞義
(
じぎ
)
の
礼式
(
れいしき
)
に
熟
(
じゆく
)
せざれば
何処
(
どこ
)
へ
行
(
いつ
)
ても
敬
(
けい
)
して
遠
(
とほ
)
ざけらる〻が
結局
(
おち
)
にて
未
(
ま
)
だしも
敬
(
けい
)
さるゝだけを
得
(
とく
)
にして
責
(
せ
)
めてもの
大出来
(
おほでき
)
といふべし。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
私にして見れば、
味噌摺
(
みそすり
)
用人の一人や二人に腹を切らせるより、一萬二千石の大名を叩き潰す方が、どんなに溜飮が下がるかわからねえ。
銭形平次捕物控:045 御落胤殺し
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「たつた今、十兩に利子をつけた金を返さなきや、娘を奉公に出せ、それが嫌なら——と
味噌摺
(
みそすり
)
用人の岸井重三郎といふのが刀をヒネくり廻しての強談」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
あつしの背後へ廻つた
味噌摺
(
みそすり
)
用人奴、小笠原流で靜々とした起ち居振舞ひだから、うつかり油斷をして居ると、横合ひから、あつしの
脾腹
(
ひばら
)
へどかんと來た。
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「貧乏旗本の
味噌摺
(
みそすり
)
用人と來た日にや苦手だ。暫くやり過しませうか、飯田町はこれだから嫌ひさ」
銭形平次捕物控:193 色若衆
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「俺の母親が、丁度そんな眼に逢つたんだ。やい、
味噌摺
(
みそすり
)
用人奴、よつく聞きやがれ」
銭形平次捕物控:098 紅筆願文
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それに
味噌摺
(
みそすり
)
用人でも何んでも武士たる者が、正面から曲者に
咽喉
(
のど
)
を刺されるといふ間拔な法があるものか。——誰も曲者の顏を見たものが無いといふのも考へるとをかしなことだよ。
銭形平次捕物控:138 第廿七吉
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
案内に立つた番頭の爲之助は、五十近い仁體、着實さうで腰が低くて、少しばかり
卑下慢
(
ひげまん
)
な調子で、これが主人松平源左衞門世に在りし頃の
味噌摺
(
みそすり
)
用人であつたとは思はれないほどです。
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
案内に立った番頭の為之助は、五十近い仁体、着実そうで腰が低くて、少しばかり
卑下慢
(
ひげまん
)
な調子で、これが主人松平源左衛門
世
(
よ
)
に
在
(
あ
)
りしころの
味噌摺
(
みそすり
)
用人であったとは思われないほどです。
銭形平次捕物控:282 密室
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
武家だつた頃の
味噌摺
(
みそすり
)
用人だつたさうで、五十年輩のニヤニヤした
爺仁
(
おやぢ
)
ですが、あつしとお君が話して居るのを見かけて、——後で、お孃さんも可哀さうだ、親分は幸ひ仲が良いやうだから
銭形平次捕物控:282 密室
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
武家だった頃の
味噌摺
(
みそすり
)
用人だったそうで、五十年輩のニヤニヤした
爺仁
(
おやじ
)
ですが、あっしとお君が話しているのを見かけて、——後で、お嬢さんも可哀そうだ、親分は幸い仲が良いようだから
銭形平次捕物控:282 密室
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの
味噌摺
(
みそすり
)
用人でなきゃ、下女のお初」
銭形平次捕物控:211 遠眼鏡の殿様
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あの
味噌摺
(
みそすり
)
用人ぢやありませんか」
銭形平次捕物控:289 美しき人質
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
噌
漢検準1級
部首:⼝
15画
摺
漢検準1級
部首:⼿
14画
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味噌摺坊主