呪咀じゆそ)” の例文
しかるに九九少納言信西せうなごんしんぜいがはからひとして、呪咀じゆその心にやとそうしけるより、そがままにかへされしぞうらみなれ。
殿とのだになくばこゝろしづかかなるべきか、いな、かゝることおもふまじ、呪咀じゆそことばとなりてむべきものを。
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
あたりは全く暗かつたが私には彼が眼を醒したのが分つた。何故なら水溜りの中に寢てゐるのに氣がついた彼が、奇妙な呪咀じゆその言葉をぶつ/\呶鳴り散らしたので。
汝等なんぢら天に訴へ祈り呪咀じゆそすること道理もつともなれども彼が三世の其以前そのいぜんは義長こと法師にて五部の大藏經を書寫かきうつし此國を治めたり善根ぜんこん今生こんじやうむくい來て當國を知行することを得る因てしばらく其罪を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
呪咀じゆそことばとなりて忌むべき物を。
軒もる月 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)