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向山
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むこうやま
ふりがな文庫
“
向山
(
むこうやま
)” の例文
西は西山、東は上野山、南は
向山
(
むこうやま
)
、北は
藤木山
(
ふじきやま
)
という山で囲まれている
山間
(
やまあい
)
の村で、
総名
(
そうみょう
)
を
本沢
(
ほんざわ
)
と申して、藤木川、
千歳川
(
ちとせがわ
)
などいう川が通っております。
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
河
(
かわ
)
は長く流れて、
向山
(
むこうやま
)
の松風静かに
度
(
わた
)
る
処
(
ところ
)
、天神橋の欄干に
靠
(
もた
)
れて、うとうとと
交睫
(
まどろ
)
む
漢子
(
おのこ
)
あり。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
この勢いのいい獣に比べると、
向山
(
むこうやま
)
から鹿の飛び出した時は、石屋の坂の方へ行き、七回りの
藪
(
やぶ
)
へはいった。おおぜいの村の人が集まって、とうとう
一矢
(
ひとや
)
でその鹿を射とめた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
事に寄ったら
明日
(
あした
)
の晩
向山
(
むこうやま
)
へお嬢様を連れておいでなさい、あなた是非連れて来てください
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
監察
向山
(
むこうやま
)
栄五郎のことが彼の胸に浮かんだ。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
お
前
(
めえ
)
の御亭主が脇差を抜いて
追掛
(
おっかけ
)
る時に、私が
打倒
(
ぼっころ
)
んだ上へ
跨
(
また
)
がって殺すべえとするから、一生懸命に人殺しい/\と云うと、其の時
向山
(
むこうやま
)
を通り掛けたのは
貴方
(
あんた
)
の
兄
(
あに
)
さんで、鹿を
打遁
(
ぶちにが
)
して
帰
(
けえ
)
る
路
(
みち
)
で
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
向
常用漢字
小3
部首:⼝
6画
山
常用漢字
小1
部首:⼭
3画
“向山”で始まる語句
向山黄村
向山栄五郎
向山隼人正