司馬仲達しばちゅうたつ)” の例文
これは兵法へいほうでいう八もん遁甲とんこう諸葛孔明しょかつこうめい司馬仲達しばちゅうたつをおとし入れたじゅつでもある。秀吉、それをこころみて、滝川一益たきがわかずますをなぶったのだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
即ち「死せる孔明こうめい生ける仲達ちゅうたつを走らす」のである。孔明は智謀神の如き人である。司馬仲達しばちゅうたつもまた同様な偉い人物ではあるが、孔明を恐るる事甚だしい。
その司馬仲達しばちゅうたつは、もっぱら文教方面や選挙の吏務にあったので文官の中には、異色を認められていたが、軍政方面には、まだ才略の聞えもなかった。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
司馬仲達しばちゅうたつッかけまわす孔明こうめいのごとき高き気概きがい。なんだか、自分ひとりの威勢いせいのために、咲耶子さくやこ胡蝶こちょうじんげくずれてゆくような気持がして——。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
司馬仲達しばちゅうたつはからる
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)