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可憫
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あはれ
ふりがな文庫
“
可憫
(
あはれ
)” の例文
逸りきつたる若き男の間違仕出して
可憫
(
あはれ
)
や清吉は
自己
(
おのれ
)
の世を狭め、わが身は
大切
(
だいじ
)
の
所天
(
をつと
)
をまで憎うてならぬのつそりに謝罪らするやうなり行きしは
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
奉公大事ゆゑに
怨
(
うらみ
)
を結びて、憂き目に
遭
(
あ
)
ひし貫一は、夫の
禍
(
わざはひ
)
を転じて身の
仇
(
あだ
)
とせし
可憫
(
あはれ
)
さを、日頃の手柄に増して
浸々
(
しみじみ
)
難有
(
ありがた
)
く、かれを
念
(
おも
)
ひ、これを思ひて、
絶
(
したたか
)
に心弱くのみ成行くほどに
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此様に撲つてなしたる鋭次の
酷
(
むご
)
さが恨めしきまで
可憫
(
あはれ
)
なる
態
(
さま
)
なれど、済んだ事の是非も無く、座に戻つて鋭次に対ひ、
我夫
(
うち
)
では必ず清吉が余計な手出しに腹を立ち
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
可
常用漢字
小5
部首:⼝
5画
憫
漢検1級
部首:⼼
15画
“可”で始まる語句
可
可笑
可愛
可憐
可哀
可恐
可厭
可怪
可成
可惜