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受太刀
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うけだち
ふりがな文庫
“
受太刀
(
うけだち
)” の例文
そこで甚太夫がわざと
受太刀
(
うけだち
)
になった時、奮然と一本突きを入れた。甚太夫は強く
喉
(
のど
)
を突かれて、
仰向
(
あおむ
)
けにそこへ倒れてしまった。その
容子
(
ようす
)
がいかにも見苦しかった。
或敵打の話
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
お松は畳みかけて叱られるのを苦しい
受太刀
(
うけだち
)
をしていたが、お絹はあんまり深く追及しないで
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
とお作が
皆
(
みんな
)
から冷やかされる事になったが、
流石
(
さすが
)
に海千山千のお作もこの時ばかりは
受太刀
(
うけだち
)
どころか、返事も出来ないまま真赤になって裏口から逃げ出して行った位であった。
斜坑
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
これを逃げ損ねの
受太刀
(
うけだち
)
と云う。坊っちゃんは
機
(
き
)
を見て奇麗に引き上げる事を知らぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
広子はもう一度
苛立
(
いらだ
)
たしさを感じた。それは
恬然
(
てんぜん
)
と切りこんで来る妹に対する苛立たしさでもあれば、だんだん
受太刀
(
うけだち
)
になって来る彼女自身に対する苛立たしさでもあった。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
吾々みたいな
粗笨
(
あら
)
っぽい頭では、どこに
虚構
(
おち
)
が在るか見当が附かないんだ。そこで止むを得ず
受太刀
(
うけだち
)
にまわって、南鮮沿海の漁民五十万の死活に関する
所以
(
ゆえん
)
を懇々と説明すると
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
受
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
刀
常用漢字
小2
部首:⼑
2画
“受”で始まる語句
受
受取
受合
受持
受領
受納
受答
受売
受附
受容