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厲
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はげま
ふりがな文庫
“
厲
(
はげま
)” の例文
然レドモ人ト
為
(
な
)
リ気ヲ
尚
(
とうと
)
ビ、
厳峻
(
げんしゅん
)
ヲ以テ自ラ
厲
(
はげま
)
ス。
頗
(
すこぶ
)
ル
偏窄
(
へんさく
)
ニシテ少シク意ニ愜カザルヤ
輙
(
すなわ
)
チ
咄咄
(
とつとつ
)
トシテ
慢罵
(
まんば
)
ス。多ク人ノ
悪
(
にく
)
ム所トナル。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
それから
彼
(
あ
)
の細君が一緒に東京へ帰つて呉れと言出した時に、先輩は叱つたり
厲
(
はげま
)
したりして、丁度
生木
(
なまき
)
を
割
(
さ
)
くやうに送り返したことを思出した。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ほかにも宋の朱泰貧乏で百里
薪
(
たきぎ
)
を
鬻
(
ひさ
)
ぎ母を養う、ある時虎来り泰を負うて去らんとす、泰声を
厲
(
はげま
)
して我は惜しむに足らず母を託する方なしと歎くと虎が放ち去った
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
時とすると、妙な
眩暈心地
(
めまひごゝち
)
に成つて、ふら/\と雪の中へ倒れ懸りさうになる。『あゝ、馬鹿、馬鹿——もつと
毅然
(
しつかり
)
しないか。』とは自分で自分を叱り
厲
(
はげま
)
す言葉であつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
一人の屠手は赤い方の鼻面を
確乎
(
しつか
)
と
制
(
おさ
)
へて、声を
厲
(
はげま
)
して制したり叱つたりした。畜生ながらに
本能
(
むし
)
が知らせると見え、逃げよう/\と焦り出したのである。黒い佐渡牛は繋がれたまゝ柱を一廻りした。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
厲
漢検1級
部首:⼚
14画
“厲”を含む語句
厲行
大厲
激厲
厲鬼
厲声
踔厲風発
淫厲
厲霊
厲鬼駆逐
厳厲
厲郷
暴厲
厲気
厲扇
瘴厲
砥厲
苛厲
踔厲
厲壇
驍悍勁厲