トップ
>
半死半生
>
はんしはんしょう
ふりがな文庫
“
半死半生
(
はんしはんしょう
)” の例文
気の毒なのは市五郎で、ポカポカと八方から
拳
(
こぶし
)
の雨を蒙って、
半死半生
(
はんしはんしょう
)
の
体
(
てい
)
にまで
袋叩
(
ふくろだた
)
きにされてしまいました。
大菩薩峠:09 女子と小人の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
彼は片手に
半死半生
(
はんしはんしょう
)
の酔漢を抱えあげた。そしてすっかり救命者になって、酔漢を助けながら、のそのそと堀から上ってきた。二人とも泥まみれの
濡
(
ぬ
)
れ
鼠
(
ねずみ
)
であった。
東京要塞
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ただ乾いた山砂の上に
細
(
こま
)
かい
蟻
(
あり
)
が何匹も
半死半生
(
はんしはんしょう
)
の
赤蜂
(
あかはち
)
を引きずって行こうとしていたのです。赤蜂は
仰
(
あおむ
)
けになったなり、時々
裂
(
さ
)
けかかった
翅
(
はね
)
を鳴らし、蟻の群を
逐
(
お
)
い払っています。
手紙
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
半死半生
(
はんしはんしょう
)
の
泥
(
どろ
)
ねずみとなって、泣くにも泣けぬ蛾次郎先生、
命
(
いのち
)
からがら浜松の城下を、鷲にのって逃げだしたはいいが、夜に入るにしたがって、
空天
(
くうてん
)
の
寒冷
(
かんれい
)
は
骨身
(
ほねみ
)
にてっし、腹はへるし
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
半死半生
(
はんしはんしょう
)
息も絶え/″\になりましたが、口惜しいから
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
半死半生
(
はんしはんしょう
)
のていでベッドにもぐりこんでいたが、それから後、元気をとりかえして、いま
船橋
(
せんきょう
)
に立っているが、船中の眼が見えないさわぎのうちに、ぼくだけは少し見えるので意外に思っているわけさ
海底大陸
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
半
常用漢字
小2
部首:⼗
5画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“半死”で始まる語句
半死