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千紫万紅
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せんしばんこう
ふりがな文庫
“
千紫万紅
(
せんしばんこう
)” の例文
しかもみな
彩色
(
さいしき
)
の新版であるから、いわゆる
千紫万紅
(
せんしばんこう
)
の
絢爛
(
けんらん
)
をきわめたもので、眼も
綾
(
あや
)
というのはまったく此の事であった。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
『君たちのやうな熱心家の為めにこしらへた雑誌だから、それに入会したまへ』かう言つて、『
千紫万紅
(
せんしばんこう
)
』といふ雑誌の成規を添へてよこした。
紅葉山人訪問記
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
それから
暫
(
しば
)
らくしてから『
千紫万紅
(
せんしばんこう
)
』という新らしい名で更に発行されたが、この『千紫万紅』は硯友社よりもむしろ紅葉一個の機関であって
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
織り物をするところでは、輸出向きのタフタのようなものを、動力をつかった沢山の
機
(
はた
)
で織っているのですが、ここは
千紫万紅
(
せんしばんこう
)
色とりどりに美しい布の
洪水
(
こうずい
)
です。
新生の門:――栃木の女囚刑務所を訪ねて
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
「
繚乱
(
りょうらん
)
」と云う言葉や、「
千紫万紅
(
せんしばんこう
)
」と云う言葉は、春の野の花を形容したものであろうが、ここのは秋のトーンであるところの「黄」を基調にした
相違
(
そうい
)
があるだけで
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
不思議な
薫
(
かおり
)
よりも、乳色に澱んでいる異様な空の色よりも、いつから始まったともなく、春の
微風
(
そよかぜ
)
の様に、彼等の耳を楽しませている、奇妙な音楽よりも、或は又、
千紫万紅
(
せんしばんこう
)
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
余
(
あま
)
り人は知らぬが、
千紫万紅
(
せんしばんこう
)
と
云
(
い
)
つて、
会員組織
(
くわいゝんそしき
)
にして出した者で、
硯友社
(
けんいうしや
)
の
機関
(
きくわん
)
と
云
(
い
)
ふのではなく、
青年作家
(
せいねんさくか
)
の
為
(
ため
)
であつたから、社名も別に
盛春社
(
せいしゆんしや
)
として、
私
(
わたし
)
の
楽半分
(
たのしみはんぶん
)
に発行した
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
千
常用漢字
小1
部首:⼗
3画
紫
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
紅
常用漢字
小6
部首:⽷
9画