“十目”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じゅうもく66.7%
じゆうもく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さいわいと藤尾がいる。冬をしの女竹めだけの、吹き寄せてを積る粉雪こゆきをぴんとねる力もある。十目じゅうもくを街頭に集むる春の姿に、ちょうを縫い花を浮かした派出はで衣裳いしょうも着せてある。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
左の瞼のへんに、青いあざがうかがわれたり、ひどくやつれても見えたが、同じ村に住み、同じ楽屋生活もし、幼少からよく覚えている藤夜叉なのだ。とまれ十目じゅうもく十指じっし、見ちがえるわけはない。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「何故も無いものでございます。十目じゆうもくの見るところぢやございませんか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)