にほい)” の例文
眼もうだが、顏にも姿にも下町したまちにほいがあツて、語調ことばつきにしろ取廻とりまはしにしろ身ごなしにしろ表情にしろ、氣は利いてゐるが下卑げびでゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
そのはなへ、かほおしつけるやうにして、ほろ/\あふれるをごまかしましてね、「西洋せいやうのでございますか、いゝにほいですこと。」なんのつて、つて——あの、やさしはなですから、にも、えだにも
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)