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勝味
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かちみ
ふりがな文庫
“
勝味
(
かちみ
)” の例文
しかし親しみということは
上手
(
じょうず
)
という意味ではない。演奏も録音もハイフェッツの方に充分の
勝味
(
かちみ
)
のあることは言うまでもない。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
ちょうどそこへ、ポルフィーリイがパウルーシカと一緒に入って来た。殊にパウルーシカというのは頑丈な若者で、こんな奴と事を構えては、全然
勝味
(
かちみ
)
がなかった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
かれらの
目算
(
もくさん
)
では、この一番こそ、
疑
(
うたが
)
うまでもない
勝味
(
かちみ
)
のあるものと
信
(
しん
)
じているのだ。天下
歩
(
あゆ
)
むことにかけて、たれか、
早足
(
はやあし
)
の
燕作
(
えんさく
)
にまさる人間があるはずはない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戦争でなくても、これだけの心尽くしの布片を着込んで
出
(
い
)
で立って行けば、勝負事なら
勝味
(
かちみ
)
が付くだろうし、例えば入学試験でもきっと成績が一割方よくなるであろう。
千人針
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
甲州の人は、徳川家康を恐れない、我が信玄に十に九ツも
勝味
(
かちみ
)
のなかった家康を軽蔑せんとする、家康を恐れない人は、秀吉の重んずべきを知ることも極めて浅いのであります。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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彼は、その廻文のうちに、秀吉と戦って
勝味
(
かちみ
)
のない理由を、次のように、書いていた。
新書太閤記:11 第十一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いつも
勝味
(
かちみ
)
がなかった、謙信は信長を呑みきっていた、信長はたえず威圧されて怖れていた、謙信が、いで北国人の手並を見せてくれんと、まさに兵を率いて京都へ来たらんとする時
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
勝
常用漢字
小3
部首:⼒
12画
味
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“勝”で始まる語句
勝
勝手
勝負
勝鬨
勝利
勝軍
勝頼
勝重
勝敗
勝手口