“勝味”の読み方と例文
読み方割合
かちみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし親しみということは上手じょうずという意味ではない。演奏も録音もハイフェッツの方に充分の勝味かちみのあることは言うまでもない。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
ちょうどそこへ、ポルフィーリイがパウルーシカと一緒に入って来た。殊にパウルーシカというのは頑丈な若者で、こんな奴と事を構えては、全然勝味かちみがなかった。
かれらの目算もくさんでは、この一番こそ、うたがうまでもない勝味かちみのあるものとしんじているのだ。天下あゆむことにかけて、たれか、早足はやあし燕作えんさくにまさる人間があるはずはない。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)