“かちみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
勝味100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦争でなくても、これだけの心尽くしの布片を着込んでで立って行けば、勝負事なら勝味かちみが付くだろうし、例えば入学試験でもきっと成績が一割方よくなるであろう。
千人針 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
甲州の人は、徳川家康を恐れない、我が信玄に十に九ツも勝味かちみのなかった家康を軽蔑せんとする、家康を恐れない人は、秀吉の重んずべきを知ることも極めて浅いのであります。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼は、その廻文のうちに、秀吉と戦って勝味かちみのない理由を、次のように、書いていた。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)