労力ろうりょく)” の例文
旧字:勞力
そのときのようすなどがにうつると、ごろから、一つの風船球ふうせんだまにも、まずしいひとたちのなみならぬ労力ろうりょくが、かかっているとおもった。
おさくの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
他所では馬に引かすすきを重そうに人間が引張って、牛か馬の様に泥水どろみずの中を踏み込み/\ひいて行く。労力ろうりょく其ものゝ画姿を見る様で、気の毒すぎて馬鹿〻〻しく、腹が立つ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
そして、また、それがむかしのようになるのには、どれほど、おおくの労力ろうりょく日数にっすうとがかからなければ、ならぬかということをったのであります。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
また、電気でんきが、にぎやかな街々まちまちにつくのも、てんでのうちにきたのも、そこには、たくさんなひとたちの労力ろうりょくとそれについやされた日数にっすうがあったことをかんがえなければなりません。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)