“剪髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:剪髮
読み方割合
きりがみ50.0%
せんぱつ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
畢竟ひつきよう彼は何等の害をも加ふるにあらざれば、犬の寝たるとはなはえらばざるべけれど、縮緬ちりめん被風ひふ着たる人の形の黄昏たそがるる門の薄寒きにつくばひて、灰色の剪髪きりがみ掻乱かきみだし、妖星ようせいの光にも似たるまなこ睨反ねめそらして
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
広東カントンが独立して以来にはかに断髪者が殖えたので剪髪せんぱつ店が大繁昌である。その店頭の旗に「漢興剪髪かんおこるはつをきれ」などと大書たいしよして居る。日本人の在住者は醜業婦を加へてわづかに一千足らずである。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)