“判(わきま)” の例文
自分より強いものに出会(でつくは)したら、逃げたが勝だといふ事は狗(いぬ)もよく知つてゐる。馬鹿者の多い世の中に、狗の知つてゐる事を判(わきま)へてゐる人間は先づ悧巧者とせなければならぬ。
実際爺さんの心算(つもり)では、傘(からかさ)貼りは一ぱし他助(ひとだす)けの仕事らしいが、それに少しの嘘も無い、何故といつて京都人は霊魂(たましひ)よりも着物がずつと値段の張つてゐる事をよく判(わきま)へてゐる人種だから。