“内向”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うちむき50.0%
うちむ25.0%
うつむ25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時々は玄関脇の書生部屋へ這入はいって、かつて電話で口をき合った事のある書生と世間話さえした。奥へも無論通る必要が生じて来た。細君に呼ばれて内向うちむきの用を足す場合もあった。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
つひには溜息ためいききてその目を閉づれば、片寝にめるおもて内向うちむけて、すその寒さをわびしげに身動みうごきしたりしが、なほ底止無そこひなき思のふちは彼を沈めてのがさざるなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼は内向うつむきて、目を閉ぢたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)