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其為
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そのため
ふりがな文庫
“
其為
(
そのため
)” の例文
旧字:
其爲
何
(
なに
)
、
遠慮
(
ゑんりよ
)
をしねえで
浴
(
あ
)
びるほどやんなせえ、
生命
(
いのち
)
が
危
(
あやふ
)
くなりや、
薬
(
くすり
)
を
遣
(
や
)
らあ、
其為
(
そのため
)
に
私
(
わし
)
がついてるんだぜ、
喃
(
なあ
)
姉
(
ねえ
)
さん。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今日
(
けふ
)
はわざ/\
其為
(
そのため
)
に
来
(
き
)
たのだから、
否
(
いや
)
でも応でも
父
(
ちゝ
)
に逢はなければならない。相変らず、
内
(
ない
)
玄関の方から廻つて座敷へ
来
(
く
)
ると、
珍
(
めづ
)
らしく
兄
(
あに
)
の誠吾が
胡坐
(
あぐら
)
をかいて、
酒
(
さけ
)
を呑んでゐた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
七人のしかつめらしい男が(私もその中の一人だった)
態々
(
わざわざ
)
其為
(
そのため
)
にしつらえた「赤い部屋」の、
緋色
(
ひいろ
)
の
天鵞絨
(
びろうど
)
で張った深い肘掛椅子に
凭
(
もた
)
れ込んで、今晩の話手が何事か怪異な物語を話し出すのを
赤い部屋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
其
漢検準1級
部首:⼋
8画
為
常用漢字
中学
部首:⽕
9画
“其為”で始まる語句
其為人
其為事