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公宗
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きんむね
ふりがな文庫
“
公宗
(
きんむね
)” の例文
「いえ。持明院統の臣で、
去年
(
こぞ
)
の騒動、西園寺
公宗
(
きんむね
)
(北山殿)の一件にからみ、以来、剃髪して寺にかくれている公卿がありますそうな」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いや北山殿の
公宗
(
きんむね
)
自身が、建武新政の世の下では、まったく失意の人でもある。で、ここの斜陽の門と亡命者との結びつきは、必然なように
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
代々の西園寺家はここに栄え、いまの大納言
公宗
(
きんむね
)
の父の代には、後醍醐もまだ皇太子であったが、その頃からしげしげ遊びにみえられた所である。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
……が、その御兄弟、
資名
(
すけな
)
、資明の二卿は、持明院統につかえられ、例の、西園寺
公宗
(
きんむね
)
の北山事件に連座して、いまはいずこかに
蟄居
(
ちっきょ
)
の身とか聞いておる
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
みかどは
寝殿
(
しんでん
)
の
階
(
はし
)
ノ
間
(
ま
)
にお
茵
(
しとね
)
をおかれ、
階
(
はし
)
の東に、二条ノ道平、堀河ノ大納言、
春宮
(
とうぐう
)
ノ大夫
公宗
(
きんむね
)
、侍従ノ中納言
公明
(
きんめい
)
、
御子左
(
みこひだり
)
ノ為定などたくさんな衣冠が居ながれていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
おなじ西園寺
公宗
(
きんむね
)
に、幕府側の両探題がつき添って、後醍醐へ、出家を迫りに来たときである。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
盟主はもちろん西園寺ノ
公宗
(
きんむね
)
卿で、
卿
(
きょう
)
の手から持明院殿(花園上皇)の
院宣
(
いんぜん
)
を申しうけ、おなじ
逼塞
(
ひっそく
)
なかまの公卿どもをもかたらって、事はもう寸前の機までに熟している。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
が、その中にいた西園寺中納言
公重
(
きんしげ
)
や
公宗
(
きんむね
)
を知ると、帝は後ろの妃たちへ
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
幕府が新たに立てた持明院統の
光厳
(
こうごん
)
天皇が御位につき給うまえに、
後伏見
(
ごふしみ
)
、花園の二上皇の旨をうけた西園寺ノ大納言
公宗
(
きんむね
)
がこれへのぞんで、後醍醐が笠置いらいかたく御所持の“三種ノ神器”を
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
公
常用漢字
小2
部首:⼋
4画
宗
常用漢字
小6
部首:⼧
8画
“公”で始まる語句
公
公卿
公達
公事
公家
公方
公園
公孫樹
公然
公儀