“光厳”の読み方と例文
読み方割合
こうごん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは、後醍醐の大覚寺統だいかくじとうの警戒の目がきびしく、後伏見、花園、光厳こうごんのどなたにも近づきまいらすことができずにいるのか。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
囚われの上皇光厳こうごん、光明。また崇光天皇は、南朝の廷臣らの詰問に、こう涙して弁疏べんそしたということである。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なにもご存知でないお若い天皇——光厳こうごんのみかどのやすまれている炭やき小屋のほうへは——彼は横たわっても足を向けていなかった。心のうちでお詫びばかり思っていた。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)