“こうごん”の漢字の書き方と例文
語句割合
光厳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「なにをいう。たとえ尊氏が光厳こうごん(持明院統の先帝)をそそのかして、そのような物を手に持とうと、すでに廃帝たる院の院宣などは反古ほごにひとしい。天に二つの日輪があろうや」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お寝みですか。常磐さま。……ぜひ、まいちど起きて下さいまし。光厳こうごんです」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこの一かくには、三月十二日の合戦いらい、北条氏の奉ずる光厳こうごん天皇をはじめ、以下の公卿百官が、こぞって避難してきたため、大内の皇居はいまや、そのままここに移された恰好だった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)