そこの)” の例文
西湖に来た蠎蛇うわばみです、青魚せいぎょといっしょになっておりましたところで、許宣を見て心が動いたので、こんなことになりました、それでも、かつて物の命をそこのうたことがございませんから
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
東京ならば牛鍋屋ぎゅうなべや鰻屋うなぎやででもなければ見られない茶ぶだいなるものの前に座を設けられた予は、岡村は暢気のんきだから、だ気が若いから、遠来の客の感情をそこのうた事も心づかずにこんな事をするのだ
浜菊 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
そこのうたことがございませんから、どうか許してください
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)