健全すこやか)” の例文
病みて他郷にある人の身の上を気遣ふは、人も我もかはらじ、れど我は常に健全すこやかなる人のたま/\床に臥すを祝せんとはするなり。
秋窓雑記 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
わがことばをも表示しるしをもこの後望み待つことなかれ、汝の意志は自由にして直く健全すこやかなればそのむかふがまゝに行はざれば誤らむ 一三九—一四一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
はい、あに病氣びやうきは、わたくしが子ープルスにかへつてから、三月みつきほどすぎて、名殘なごりなく全快ぜんくわいして、いま人一倍ひといちばい健全すこやかに、英國エイこくから新造軍艦しんざうぐんかん廻航中くわいかうちうこの」につてこと貴方あなた御覽ごらんとうりです。
殘れる物は肥えたる土の草におけるがごとく羽(おそらくは健全すこやかにして厚き志よりさゝげられたる)に 一三六—一三八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
我またさらに汝に請ふ、思ひの成らざるなき女王よ、かく見まつりて後かれの心を永く健全すこやかならしめたまへ 三四—三六
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)