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修繕
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なお
ふりがな文庫
“
修繕
(
なお
)” の例文
不思議に思って、江戸でたった一軒の、
和蘭物
(
オランダもの
)
を
修繕
(
なお
)
す家で訊くと、近頃ギヤマンの懐中鏡の水銀を貼り替えたのは、お寿じゃなくてお政だった
銭形平次捕物控:053 小唄お政
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
窩人達は元気よく
各自
(
めいめい
)
の仕事にいそしんでいた。旗を作る者、
幟
(
のぼり
)
を
修繕
(
なお
)
す者、
提灯
(
ちょうちん
)
を張る者、幕を
拵
(
こしら
)
える者——笑い声、話し声、唄う声が部落中から聞こえていた。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
『てめえ位、
猫
(
ねこ
)
ッ
被
(
かぶ
)
りはねえぞ。屋根を
修繕
(
なお
)
さねえうちは家賃はやれねえからそう思ってくれ』
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
裏の方の屋根が少し損じたから其の内に
修繕
(
なお
)
させます、お前さんは能く毎日寒さ橋へお
出
(
で
)
なさる、此の寒いのに名さえ寒さ橋てえんだから
嘸
(
さ
)
ぞお寒かろう、ピュー/\風で、
貴公
(
あなた
)
はお
幾歳
(
いくつ
)
です
政談月の鏡
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
『
家主
(
おおや
)
さん、
水口
(
みずぐち
)
の
閾
(
しきい
)
を
修繕
(
なお
)
してくれなくっちゃ困るじゃねえか。もう腐っているんだ』
鍋島甲斐守
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
大工の
鑿
(
のみ
)
の音が濠の水へよい音をひびかせている。大手の
刎橋
(
はねばし
)
の
朽
(
く
)
ちた部分を
修繕
(
なお
)
しているのだ。二の丸の
堤
(
どて
)
には、草摘み女の
菅笠
(
すげがさ
)
が沢山にたかっている。松には庭師が登っていた。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「あの中のご仏像を、やはり、
修繕
(
なお
)
しにゆきました」
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“修繕”の意味
《名詞》
修 繕(しゅうぜん)
傷んだ処を繕い直すこと。
(建築、会計)工事の種別で、建物・設備等の通常の維持管理のため、又は一部が毀損した建物・設備等につきその原状を回復するためのもの
(出典:Wiktionary)
修
常用漢字
小5
部首:⼈
10画
繕
常用漢字
中学
部首:⽷
18画
“修繕”で始まる語句
修繕台
修繕工
修繕工事
修繕工場