供廻ともまはり)” の例文
阿部家では新主伊予守正教まさのりが八月に入国した。わたくしは其供廻ともまはりの誰々であつたかを知らぬが、医官中に伊沢氏の無かつたことは明である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
待詫まちわび居たるにしばらくして夜も明放あけはな辰刻過頃いつゝすぎごろ大岡殿登城の樣子にて供廻ともまはり嚴重げんぢうに立出られしかば平兵衞のをしへの如くお梅は駕籠訴かごそに及びしに腰掛に控へよと申つけられやがて呼び込に相成あひなり白洲しらすに於て訴状のおもむき御尋ね有りしかば是又教へられしとほりたて目安方めやすかた之を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)