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仰臥
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ぎやうぐわ
ふりがな文庫
“
仰臥
(
ぎやうぐわ
)” の例文
その冷却した透明な波の上に、少しも腐蝕する事なき
四肢
(
しし
)
を形ちよくそろへた老婆の屍体は、
仰臥
(
ぎやうぐわ
)
の姿で唯だ一人不定の方向へとただよつてゐた。
アリア人の孤独
(新字旧仮名)
/
松永延造
(著)
山
(
やま
)
を
切
(
き
)
り
崩
(
くづ
)
して、それに
引添
(
ひきそ
)
ふやうに
建
(
た
)
てられたこの
家
(
いへ
)
の二
階
(
かい
)
からは、
丁度
(
ちやうど
)
迫
(
せま
)
らぬ
程度
(
ていど
)
にその
斜面
(
しやめん
)
と
空
(
そら
)
の一
部
(
ぶ
)
とが、
仰臥
(
ぎやうぐわ
)
してゐる
私
(
わたし
)
の
目
(
め
)
に
入
(
はい
)
つて
來
(
く
)
る。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
が、その一週間か二週間か
前
(
まへ
)
に今の
恒藤恭
(
つねとうきよう
)
——当時の
井川
(
ゐがは
)
恭と一しよにお見舞に行つたことは覚えてゐる。先生はベツドに
仰臥
(
ぎやうぐわ
)
されたまま、たつた
一言
(
ひとこと
)
「
大分
(
だいぶ
)
好
(
い
)
い」と言はれた。
二人の友
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
赤彦君は今は
仰臥
(
ぎやうぐわ
)
してゐる。さうして、純黄色になつた顔面から、二日前に見たときのやうな縦横無数の皺が全く取れて、そのために沈痛の
顔貌
(
がんばう
)
は極く平安な顔貌に変つてゐる。
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
“仰臥”の意味
《名詞》
仰向けに寝ること。
(出典:Wiktionary)
仰
常用漢字
中学
部首:⼈
6画
臥
漢検準1級
部首:⾂
8画
“仰臥”で始まる語句
仰臥漫録