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仔犬
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こいぬ
ふりがな文庫
“
仔犬
(
こいぬ
)” の例文
灯
(
ひ
)
によって来た
馬追虫
(
うまおい
)
もいる、こおろぎもいる、おけらもいるという騒ぎに、
仔犬
(
こいぬ
)
もはしゃいで玄関から上ってくれば、
飼猫
(
かいねこ
)
も出て来た。
遠藤(岩野)清子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
私は少年の頃
白毛
(
しろげ
)
の
仔犬
(
こいぬ
)
を飼つた事があつた。仔犬は閑さへあれば近所の犬と咬み合ひをしたが、いつも負かされがちだつた。
茶話:08 大正十五(一九二六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
寅
(
とら
)
のとし生れだ。よすぎる男を思って苦労している。
薔薇
(
ばら
)
の花が好きだ。君の家の犬は、
仔犬
(
こいぬ
)
を産んだ。仔犬の数は六。ことごとく当ったのである。
逆行
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
例の細かいホックの先で、その幹のごつごつした肌をさわってみ、生れたばかりの
仔犬
(
こいぬ
)
のような小さな頭を振りたてながら、やがて決心して
攀
(
よ
)
じ登り始める。
博物誌
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
そのとき苅田壮平が、捨てられた
仔犬
(
こいぬ
)
が去ってゆく主人のうしろ姿を見るような眼で、じっとこちらを見あげていたのを、功兵衛は認めた。なさけないな、と彼は思った。
醜聞
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
誰とでもじゃれて遊びたい
仔犬
(
こいぬ
)
のように、さっきから身体中に弾力の渦巻を転々さして、興味の眼を八方に向け放っていたむす子は、そういって、おかしさに堪え兼ねるように肩を
慄
(
ふる
)
わして笑った。
母子叙情
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
途中まで来ると、
仔犬
(
こいぬ
)
を十一匹つれた犬さんに会ひました。
お猫さん
(新字旧仮名)
/
村山籌子
、
古川アヤ
(著)
「驚くべき可愛い人」であり「母ちゃん」であり「わが良き少女」であり「わが魂の
搾取者
(
さくしゅしゃ
)
」であり「愛する女優さん」であり「可愛い
仔犬
(
こいぬ
)
」であり「わが事務的で積極的な奥さん」であり……同時にその一切であり
チェーホフ序説:――一つの反措定として――
(新字新仮名)
/
神西清
(著)
仔
漢検準1級
部首:⼈
5画
犬
常用漢字
小1
部首:⽝
4画
“仔”で始まる語句
仔細
仔
仔馬
仔猫
仔牛
仔羊
仔鹿
仔山羊
仔苗
仔羊皮