“仏蘭西語”の読み方と例文
旧字:佛蘭西語
読み方割合
フランスご100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
奥の四畳半で先刻さっきからおきんさんに学課の復習をしてもらっていた真事まことが、突然お金さんにはまるで解らない仏蘭西語フランスごの読本をさらい始めた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
何故なぜならば、僕が同伴して来た三人の将校達は、多分たぶん仏蘭西語フランスごと思われる外国語で話をしつづけました。こう不幸ふこうか、仏蘭西語は僕には何のことやら薩張さっぱり意味が判りません。
壊れたバリコン (新字新仮名) / 海野十三(著)
幾枝の「エポレット」が映射する光、彫鏤ちょうるたくみを尽したる「カミン」の火に寒さを忘れて使う宮女の扇のひらめきなどにて、この間仏蘭西語フランスごを最も円滑に使うものはわれなるがゆえに
舞姫 (新字新仮名) / 森鴎外(著)