“仏蘭西人”のいろいろな読み方と例文
旧字:佛蘭西人
読み方割合
フランスじん81.8%
ふらんすじん18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と思ふと直に、先月或雑誌で私を批評して、ニグロが仏蘭西人フランスじんの中に混つたやうな、と嘲笑してあつた文字と思ひ合された。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
仏蘭西人フランスじんきまって Servietteセルヴィエットおとがいの下から涎掛よだれかけのように広げて掛けると同じく、先生は必ずおりにした懐中の手拭を膝の上に置き
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
... これは仏蘭西人ふらんすじんが最上等の料理と珍重ちんちょうするドウキングのケーポンだよ」大原「何の事だね」主人「ドウキングというのは肉用鶏にくようけいの中で第一等の種類さ。ケーポンというのはその去勢したのだ。 ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
菓子の料理は米国がさかんだし、牛や豚は英国人がよく調理するし、野菜をたくみに使用するのは仏蘭西人ふらんすじんの特技としてある。饂飩うどん料理は伊太利いたりが本家だし、ペラオのような米料理は土耳古風とるこふうから出ている。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)