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人懐
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ひとなつこ
ふりがな文庫
“
人懐
(
ひとなつこ
)” の例文
旧字:
人懷
「どうぞ、先生、お入り下さいませ。よくいらして下さいました!」打って変ったような
人懐
(
ひとなつこ
)
い態度で迎えた。
深夜の客
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
しかし乍ら、母親の記憶と云ふものを全然持ち合はせてゐないために
人懐
(
ひとなつこ
)
いところもあつたので、一面には他のどの兄よりも幾に親しんでゐたのも亦事実である。
鳥羽家の子供
(新字旧仮名)
/
田畑修一郎
(著)
竹に
石燈籠
(
いしどうろう
)
をあしらった、本屋の土蔵の裏を、ずッと段を下りて
行
(
ゆ
)
くのですが、
人懐
(
ひとなつこ
)
い可愛い雀が、ばらばら飛んだり踊ったり、横に人の顔を見たり、その影が、湯の中まで
河伯令嬢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
青年は
羞
(
はにか
)
み
家
(
や
)
であるが、その癖人一倍、
人懐
(
ひとなつこ
)
い性格を持っているらしかった。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
電車通りから少し
外
(
はず
)
れると、人通りの少い静かな道路がある。時々、そんな路を女はふらりと歩いていることがあった。路でばったりと彼と出逢うと、女はすぐ
人懐
(
ひとなつこ
)
そうに彼に
従
(
つ
)
いて歩いた。
火の唇
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
▼ もっと見る
彼は
人懐
(
ひとなつこ
)
い
笑顔
(
えがお
)
をしながら、そんなことも話していったものだった。
追憶
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一体
人懐
(
ひとなつこ
)
いのにまた格別に慕ってくれますので、どうやら他人とは思えません。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
懐
常用漢字
中学
部首:⼼
16画
“人”で始まる語句
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