いわく)” の例文
彼は言っている、——「先師せんじ古仏いわく胡蘆藤種纏胡蘆うるてんしゅてんうる。この示衆じしゅかつて古今の諸方に見聞せざるところなり。先師ひとり道示せり」(葛藤)。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
ただ文中に所々しょしょ考証をしるすに当って抽斎いわくとしてあるだけである。そしてわたくしの度々見た「弘前医官渋江うじ蔵書記」の朱印がこの写本にもある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
しかれどもこれを救う法、もしそのよろしきを得ざれば、その害もまた少々ならざるべし。あるいはいわく、天下最良の教をえらぶべし。あるいは云、人々の好むところに任すべし。
教門論疑問 (新字新仮名) / 柏原孝章(著)
所々しょしょぜんいわく低書ていしょした註がある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)