二木ふたき)” の例文
親しくも立ちて堪へたり。あなあはれ老木おいき二木ふたき、親しくも並ぶ姿の、寂しくも隣り合ふ木の、頼り無き二木を見れば涙しながる。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
星田代二は生れてはじめて検事局の調室に引張り出されて、差向いでいる二木ふたき検事に対して必死の弁明をやりはじめた。
名をとはゞ桂や二木ふたき秋の月 失名
古池の句の弁 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
二木ふたき落葉おちばほろほろに。
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)
寺まうで墓まうでびと、たまさかにかがみ通れど、誰ひとり振りは仰がず、誰ひとり眼にもとめねば、ただ二木ふたき立てるのみなる、榧と栗さびるのみなる。
寺まうで墓まうでびと、たまさかにかがみ通れど、誰ひとり振りは仰がず、誰ひとり眼にもとめねば、ただ二木ふたき立てるのみなる、榧と栗さびるのみなる。
観相の秋 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
あなあはれ、老木の二木ふたき、親しくも並ぶ姿の、寂しくも隣り合ふ木の頼り無き二木を見れば涙しながる。
この庭に一木ひとき二木ふたきと照らひたるかへるで紅葉時了りけり
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
この庭に一木ひとき二木ふたきと照らひたるかへるで紅葉時了りけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
霜の空透きとほり青しこのあけや月は落ちつつ松二木ふたき見ゆ
白南風 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
霜の空透きとほり青しこのあけや月は落ちつつ松二木ふたき見ゆ
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)