“並(とも)” の例文
旧字:竝
読書木魚(もくぎょ)琴瑟(きんしつ)等ノ声最(もっとも)然リトナス。鳩ノ雨ヲ林中ニ喚(よ)ビ、雁ノ霜ヲ月辺ニ警シメ、棊声(きせい)ノ竹ヲ隔テ、雪声ノ窓ヲ隔ツ。皆愛スベキナリ。山行伐木ノ声、渓行水車ノ声並(とも)ニ遠ク聴クベシ。
向嶋 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
唐の段成式の『酉陽雑俎(ゆうようざっそ)』に顛当(つちぐも)蠅を捉えて巣に入りその蓋を閉じると蓋と地と一色で並(とも)に糸隙の尋ぬべきなしと自分の観察を筆し、またおよそ禽獣は必ず物影を蔵匿して物類に同じくす