丑之助うしのすけ)” の例文
丑之助うしのすけ、英太郎、権三郎、団子、三田八などが出演して好評を博したのが、そもそも子供芝居流行の原因を作ったのであると説く人もあるが
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
月ヶ瀬からずっと奥の服部郷はっとりごう荒木村という僻地から、常に炭だのししの肉だのを——城内へ大人と一緒にかついでくる——丑之助うしのすけという十三、四歳の山家の子だった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして出来あがつた上は太秦うづまさのそれにならつて牛祭を催す事にめて、伊原青々園せい/\ゑん祭文さいぶんを、梅幸ばいかうの振付で、その往時むかし丑之助うしのすけの名にちなんで菊五郎が踊るのだといふ。
二番目は「文七元結ぶんしちもっとい」で、菊五郎の左官屋長兵衛、栄三郎の女房、丑之助うしのすけの娘、家橘かきつの手代文七という役割であったが、事実においてこれが団菊として掉尾ちょうびの一振であったらしく
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
丑之助うしのすけさん。おまえ村から里へ来る時は、いつもここを通って来るの」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
菊五郎の遺子丑之助うしのすけに六代目を相続させて菊五郎に、尾上栄三郎を梅幸ばいこうに、尾上英造を栄三郎に、それぞれ改名を披露させ、歌舞伎座の三月興行において団十郎自身がその口上をのべた。
明治劇談 ランプの下にて (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
お供は荒木村の丑之助うしのすけ
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)